みどりいろのブログ

旅をすること、本を読むこと、美術館めぐりが好きな20代です。
旅先で出会う、おいしい食べものとお酒にも目がありません。
ささやかな日常をつれづれに。

たいとるをみない

こんばんは。
オリンピックもそろそろ終わりで、少ししみじみしています。


大学のオンライン交流プログラムで友人になった、Bobさん(仮名)という方がいて、月に一度お話しする機会があります。
Bobさんは世界中のいろんな国で働いたり学生をしたりされていて、この春から日本にも半年留学予定とのこと。
世界の国のことを教えてもらったり、私のほうからは日本の文化や食べ物を紹介したりと、毎回楽しい時間です。


今月はBobさんが日本に来たら、私が海外に行ったら何をしたいか、についてお話が弾み、私が「いろんな美術館に行ってみたい」といったことから、どんな絵が好きかとか、どうやって楽しむかのお話になりました。


私の、ひとめぼれ戦法をたどたどしい英語で紹介してみたところ、
Bobさんが、僕は「たいとるをみない」で楽しむよ、と紹介してくれました。
先入観を持たずに純粋にその絵を楽しむんだ、僕は美術に詳しくないけど、その絵を自分の家の壁につるしたいかどうか、考えるな、とのこと。
とても素敵な楽しみ方ですね。


そんなBobさんのお気に入りの画家はLeonid Afremovという方。
友人のおうちにかかっているのを見てとても気に入ったとのことでした。
Leonid Afremov - Official Website

Leonid Afremovという方を私は知りませんでしたが、私も一目見て大好きになりました。
まさに、ひとめぼれ!笑


私の夢のひとつに、大きなおうちに引っ越したらMarc Chagallの絵を飾りたい、というものがあったのですが、Leonid Afremovの絵も候補の一つになりました。
ちなみにChagallの中でのお気に入りはこちらの「Luvers with Murgueries(恋人たちとマーガレット)」。

ご存じの方も多いかと思いますが、Chagallはパリのオペラ座の天井画の作者です。
3年前パリに行ったときはChagallを知らずぼんやり写真を撮ってきたのですが、ぜひまた再会したいなと思っています。

とここまでしたり顔で書いてきましたが、今のわたしの乏しい英語力では残念ながらBobさんの楽しいお話を3割くらいしか理解できません。
もっといろんな話ができるよう、ちょっとずつ苦手な英語に挑戦していきたいなと思う今日このごろです。


それではまた次回。

あなたのおすすめのとおりに

こんにちは。
約10年ぶりくらいにPCを新しく買い替え、あまりの快適さに驚いています。


「あなたのおすすめのとおりに」というオーダーを、アルバイト先のお料理屋さんで常連のお客さんにいわれたことから、日本酒とのお付き合いが始まりました。
学生時代京都のお料理屋さんでアルバイトをしていたのですが、それまでの私はほろよい半缶くらいしか飲めず、ビールのおいしさもよくわからずにいました。


そんな中ふと始めたアルバイトは、お料理がとってもおいしく、それにぴったりなおいしい日本酒を取りそろえたお店でした。
京都の路地裏にひっそりと店を構えており、常連さんが多いお店です。


この一言からスイッチが入り、店長に日本酒のことをおしえていただいたり、じぶんでもいろいろ飲みにいったり、旅行先では酒蔵を巡ったりと、おかげで少し詳しくなれた気がします。


特に純米吟醸の試験酒に惹かれます。
大吟醸まで丸く完成していない、まが玉のようで試行錯誤中というような印象を、何となく自分に重ね合わせているのかもしれません。
それぞれの銘柄にちょっとした思い出を一緒に楽しんでいます。


◇春鹿の超辛口 春鹿ショッピングサイト
日本酒をのみ始めて最初のころに、おいしくて感動したお酒です。
お店にあったのは、水色ラベルの試験酒で、今でも一番おいしいお酒だと思っています。
カウンターの内側で一升瓶を取り出していたあの頃が、懐かしくなります。

◇鍋島 佐賀の酒 鍋島|富久千代酒造
木屋町の仲良しのお店で、鍋島とアボカドのわさび醤油で飲み始めるのがいつものことでした。
本場には鍋島の文字が反転した裏鍋島たるものがあることを知って感動。
初めてのお店で鍋島を見ると、ほっこりします。

◇まつもと 松本酒造株式会社
アルバイト先の人気銘柄で、一晩で一升空けるお客さんがいらっしゃいました。
お酒の味はもちろんのことながら、その方たちとまつもと片手にお話ししている時間がとても楽しかったです。
君、スヌーピーみたいな顔だね、といじられていました。

特に味についてレポートするわけでもない、個人的な思い出レポートになってしまいました。
コロナが収まり、また旅先で懐かしの銘柄や、新しい銘柄との出会いがあることがとても楽しみです。
それではまた次回。

ひとめぼれ

こんばんは。
寒い日が続きますね。


オミクロンが猛威を振るう少し前、三菱一号館美術館のイスラエル博物館所蔵『印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン』に行きました。
私自身、芸術的なセンスなどはまったくないのですが、数年前に原田マハさんの『あの絵の前で』を読んでから、原田マハさんとマハさんが描く印象派を中心とした絵画をみに美術館に行くことが大好きになりました。
〈あの絵〉のまえで | 原田 マハ |本 | 通販 | Amazon

美術館に行くのが好きになったとはいえ、とくに知識もないので、気になる展覧会に足をはこんで、ぼーっと絵をながめる、といった調子です。
たくさんの絵の名前や画家の名前を覚えるのはむずかしいのですが、毎度1つ、ひとめぼれした絵をおぼえて帰る、というのが習慣になりつつあります。


今回のひとめぼれは、レッサー・ユリィの『夜のポツダム広場』でした。

はじめてみた感想は、ファン・ゴッホの『夜のカフェテラス』を初めて見た時のようだな、でした。
静かに惹かれるような、どこか懐かしいような気持ちになる、学生時代を過ごした京都の夜の風景とも少し似ているような。


レッサー・ユリィは知らない画家だったのですが、きっととても有名な方なんだろうな、と思って帰路についたのですが、後日調べるとユリィは日本ではほとんど知られておらず、今回の企画展でにわかに脚光を集めたそうです。
ユリィのデビュー戦に立ち会えたのかもしれない、と少しだけうれしい気分になりました。
知られざる画家 レッサー・ユリィ


イスラエルにはいったことがないけれど、いつかユリィに再開できればいいなと思いました。
ではまた次回。