みどりいろのブログ

旅をすること、本を読むこと、美術館めぐりが好きな20代です。
旅先で出会う、おいしい食べものとお酒にも目がありません。
ささやかな日常をつれづれに。

いちまいのえ

こんにちは。
梅雨に入って(?)、すこし蒸してきましたね。


最近ゆっくりじっくり読み進めているのが、こちらの『いちまいの絵』です。
おすすめする絵をそれぞれ10ページ弱で、その背景や魅力をマハさんの視点からやさしく語りかけてくれる一冊です。


美術館をめぐるのは大好きですが、私自身はなんら美術の知識はありませんので、マハさんの紹介にひとつひとつ感動しています。
今のところのお気に入りはポール・セザンヌの『セザンヌ夫人』。


わたしの凡庸な感性では絵のすごさが特にわからず、スルーしてしまいそうですが、当時の女性はそとで髪をおろすことがなく、セザンヌとご婦人のとてもプライベートな時間を切り取った一枚だそうです。
セザンヌの、対象を深く研究する姿勢と同時に妻を愛する気持ちが存分に伝わる1枚だと解説されており、その解説を読んだとたんこの絵がとても愛おしいものに感じました。(なんて簡単な性格!)

Portrait of Madame Cézanne with Loosened Hair - Wikipedia


またマハさんの解説で面白かったのが、数年ぶりにMETでこの絵を見たとき、『久しぶりの同窓会に出かけていって、ずっと片思いをしていた憧れの人が来ていると知ったー-そんな感じだった。』という記述です。
最近ようやく理解したのですが、名画は世界のさまざまな美術館を旅していて、ふとした時に懐かしい大好きな絵に再開できる、そんな楽しみもあるのですね。


わたしの片思いは、、レッサー・ユリイの『夜のポツダム広場』(ひとめぼれ - みどりいろのブログ)でしょうか。。
となると『セザンヌ夫人』は、ずっと話に聞いていた友達の大好きな人、みたいな感じになるのかな~、とぼんやり考えました。


はやく梅雨が明けて、夏が来ればいいなと思います。
それではまた次回。