みどりいろのブログ

旅をすること、本を読むこと、美術館めぐりが好きな20代です。
旅先で出会う、おいしい食べものとお酒にも目がありません。
ささやかな日常をつれづれに。

うつくしいおもいで

こんばんは。
次は週末に、と思っていたのですが、今日もちょこっと投稿します。


コロナがはじまってから、いわゆるリモートワークが中心になり、友達や同僚、お仕事でお世話になる皆さんにも会える機会がめっきり減りました。
そのせいもあってか、コロナ前のこと、特に学生時代のことをぼんやりと思い出すことが増えた気がします。


ふしぎなのが、なぜか思い出すのは楽しかったことばかり、笑
たしかに楽しい学生時代でしたが、なかなかうまくいかない研究や、試験勉強、アルバイト先の失敗について、友達とぼやいていたことも多かったはずなのに。。
人の記憶がとても曖昧で、思い出は美しくなりがちになることを、思わぬかたちで実感しています。


そんな私が最近読んだのが、こちらの辻村深月さんの本です。
かがやく今を送りながらも、過去にとらわれている人のお話を4話、短編で綴った一冊。
誰にでも起こりそうな記憶のねじ曲がりについて、ドキッとさせられました。
噛みあわない会話と、ある過去について (講談社文庫) | 辻村 深月 |本 | 通販 | Amazon

実は最近お仕事で、自分のふがいなさに立ちすくんでしまうことがあります。
とても辛いなあと思う状況が続いていますが、こんな今も数年後ふりかえった時には、大好きな先生方と一緒にいっしょうけんめいに前に向かっていた日々が美しく思い出されるといいなと思います。


もう少しだけ、前にふみ出せたらいいな、と思います。
それではまた次回。